徐々に上昇する株式市場

3月中旬に日経平均株価が11,000円台まで下落しましたが、その後は日本の株式市場は徐々に上昇しつつあります。
今週の日経平均株価の終値は14,049.26円で、およそ4ヶ月ぶりに14,000円台を回復しました。

↓2007年6月以降の日経平均株価の動き
nikkei20080502.png

昨年夏以降、サブプライムローン問題や、それに関連するドル安などで、世界的に株式市場は下落傾向でした。
しかし、多くの金融機関が巨額の損失を計上し、問題の処理を進めたことで、「サブプライムローン問題は峠を越えた」という見方も出てきました。

そのため、株安・ドル安の流れが少しずつ変化し始め、現在に至っています。
アメリカの株価も、一時はニューヨークダウが11,000ドル台まで下落しましたが、今週は13,000ドル台を回復して引けました。
また、円ドルの為替レートも、株安のピークのときに1ドル=95円台をつけましたが、最近では1ドル=105円程度まで戻り、ドル安にも歯止めがかかっています。

サブプライムローン問題は、まだ完全に終結したわけではありません。
また、この問題の影響で、景気が悪化しています。
しかし、この問題への対応でアメリカが急速に金利を引き下げ、金融緩和の状態になりました。
市場にあふれた資金が株式市場に向かい、株価が上昇する、という展開も考えられます。

今後また波乱が起きる可能性もありますが、一時的に株価が下がったら、徐々に買いを入れても良いのではないかと思われます。