情報処理技術者試験の制度変更

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コンピュータ関係の資格の中で、情報処理技術者試験は、受験者が多い資格の1つです。
中でも、初級システムアドミニストレータ試験や基本情報技術者試験は、エントリーレベルの試験として、特に受験者が多いです。

ところが、情報処理技術者試験の制度が変更されることが発表されました。
初級システムアドミニストレータの試験がなくなるなど、かなり大幅な変更が行われる模様です。

情報処理技術者試験センター「情報処理技術者試験 新試験制度のプロフィール(案)」(概要版)

1.新制度の概要

これまでの情報処理技術者試験では、情報システムの利用者側と開発者側に分けた試験が行われていました。

利用者側初級システムアドミニストレータ試験
上級システムアドミニストレータ試験
情報セキュリティアドミニストレータ試験
開発者側基本情報技術者試験
ソフトウェア開発技術者試験
その他各種の上級試験試験

ただ、情報システムの高度化に伴って、利用者側にもより深い知識が求められるようになってきたことから、利用者側/開発者側という区分では対応しきれなくなっています。
そこで、試験制度を大幅に変更して、現状に即したものにしようという方向です。

新しい制度では、以下の表のようにレベル1~レベル4の4段階の試験が行われる予定です(試験名は仮称)。
また、レベル4は分野ごとに細分化された試験になります。

レベル試験
レベル1エントリ試験
レベル2基本情報技術者試験
レベル3応用情報技術者試験
レベル4IT ストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークプロフェッショナル試験
データベースプロフェッショナル試験
組込みシステムプロフェッショナル試験
情報セキュリティプロフェッショナル試験
IT サービスマネージャ試験
システム監査プロフェッショナル試験

この変更によって、現行の初級システムアドミニストレータ試験は、エントリ試験と基本情報技術者試験に統合される形になります。

2.新制度のスケジュール

平成21年春季試験から、新制度での試験が開始される予定です。
エントリ試験では、CBT(Computer Based Testing、パソコンの画面上で回答する試験)が導入される予定だということで、会場面・日程面ともに、受験機会が増えると思われます。

また、移行措置として、平成20年秋季試験では、エントリ試験がペーパー方式で行われ、初級システムアドミニストレータ試験は行われないということです。