確定拠出年金の加入者が200万人を突破

確定拠出年金(日本版401k)の加入者が、今年の7月末で200万人を超えたことが、厚生労働省の集計により明らかになりました。

企業によっては、公的年金に上乗せする年金として、従業員に対して企業年金を支払っているところがあります。
確定拠出年金も、企業年金の一種として使われることが多いです。

他の企業年金では、将来の給付額があらかじめ保障されています。
一方、確定拠出年金では従業員自らが掛け金を運用し、その成果によって年金額が増減します。
運用先としては、預貯金や投資信託を選ぶことができます。

企業にとっては、従来の企業年金だと、運用がうまくいかなかったときなど、場合によっては掛け金を追加して出すことが必要になることもあります。
しかし、確定拠出年金では、現時点で掛け金が確定し、掛け金を追加する必要がありません。
このようなことから、これまでの企業年金から確定拠出年金へのシフトが進みつつあります。

ただ、一般的な日本人は資産を自分で運用することに慣れていません。
本来なら企業が従業員に投資教育をすべきところですが、これも人材が十分ではありません。
確定拠出年金が良く分からないまま、掛け金をただ預金に入れているだけの人も結構いるようです。
これからは、投資教育をより充実させていくことが必要です。

なお、確定拠出年金には「個人型」もあります。
自営業者は老後の年金は国民年金しかありませんが、確定拠出年金を利用して上乗せをすることができます。
個人型の加入者はまだ7万人ほどしかいないそうで、こちらも普及させていくことが必要です。