自営業・自由業の退職金と年金(その2)・付加年金

前日のエントリーで書いたように、老齢基礎年金だけでは年金が手薄です。何か上乗せがないと厳しいでしょう。
そこで、自営業者向けに、自助努力で年金を上乗せする制度がいくつかあります。
その1つに「付加年金」というものがあります。

付加年金とは

付加年金は、老齢基礎年金に上乗せするものです。
毎月400円の付加保険料を支払うと、老後に付加年金を受け取ることができます。
1年あたり、200円×(付加年金を納付した月数)だけ、年金の額が増えます。
例えば、付加年金を20年間(=240ヶ月)納めると、1年あたりの年金の額が200円×240ヶ月=48,000円増えることになります。

1ヶ月につき400円を支払いますが、老後に2年間以上年金を受け取ると、最初の2年間で、加入期間1ヶ月につき400円の年金を受け取れることになります。
したがって、付加年金を2年以上受け取れば、元が取れることになります。

付加年金を納めるには

付加年金を納めたい場合は、年金手帳と印鑑を持参の上、市役所等の年金関係の部署に申し込みます。
また、状況に応じて、付加年金を納めるのをやめることもできます。

付加年金だけでは不足

国民年金に保険料を納めるのは、20歳~60歳の40年間(480ヶ月)です。
付加年金を40年間収めたとしても、年金は年間96,000円増えるだけです。
これだけでは、まだ十分だとは言えないでしょう。
他にも対策をすることが必要です。